EPISODE 01
Distinction Day
飛ばないペットボトルロケットを記録し続ける日々。夜、流れ星だと思った光が墜落する。宇宙船と、星の少女。「日常」と「異常」の境界が壊れる日。
各話紹介 全24話
EPISODE 01
飛ばないペットボトルロケットを記録し続ける日々。夜、流れ星だと思った光が墜落する。宇宙船と、星の少女。「日常」と「異常」の境界が壊れる日。
EPISODE 02
少女が「帰りたい」と意思表示する。だが母星の座標は失われていた。少年は、彼女を帰す方法を探すことを決める。
EPISODE 03
純正部品がないため、地球規格で異星船を直す方針へ。技術担当が本領を発揮する。買い出しによって、宇宙船修理が一気に日常へ降りてくる。
EPISODE 04
文化の差、言葉のズレ、地球生活への戸惑い。単なる遭遇が、少しずつ「出会い」へ変わっていく。
EPISODE 05
少女が本格的に地球を体験する。街、学校の周り、自動ドア、コンビニ、電車。彼女は地球を、ひとつの文化圏として認識しはじめる。
EPISODE 06
土のない母星から来た少女は、地面の中から食べ物が出てくることに驚く。そして焼き芋にハマる。
EPISODE 07
水耕栽培文化の違い。母星のイチゴや葉物のほうが洗練されており、少女は地球産を「野生の味」と評する。一方で、土もの・菌もの・キノコには強い興味を示す。
EPISODE 08
五人のなかにある、片道の視線。少年から少女へ。幼なじみから少年へ。元サッカー部から幼なじみへ。まだ誰も、それを言葉にしない。
EPISODE 09
母星では、魚類に似た生物が共生動物として暮らしているという。魚を食べる文化に、少女は本気で引く。
EPISODE 10
修理テスト。工具、配線、代替部品。初めて複数系統が正常に作動する。「ヨシ!」の連発。ただし、そのうち一回は全然ヨシではない。
EPISODE 11
父が突然帰宅する。少女を最初は外国人だと思うが、宇宙船を見て頭を抱える。翌朝、父は息子を信じると決める。そして、とんでもない質問をひとつ置いていく。
EPISODE 12
父、仲間、少女。それぞれの「言わない愛情」が並ぶ回。父は直接には協力できず、静かな関与を始める。恋愛だけではない愛情の話。
EPISODE 13
修理も星探しも順調に進む。みんなが「この時間が続けばいい」と思い始める。一方で、少女の滞在には限りがある。
EPISODE 14
夜光塗料を入れたペットボトルロケットを、夜の校庭で飛ばす。高くも飛ばず、まっすぐも飛ばない光の軌跡を見上げて、少女が聞いたことのない言葉ではしゃぐ。掛け声が決まった、最も幸せな一夜。
EPISODE 15
完全な日常回。ラーメン、買い出し、食文化ギャグ。前話の余韻を保ったまま、まだこの日常が続くと思わせる、最後の緩衝材。
EPISODE 16
プール回。少女は競泳水着でガチ泳ぎ、かき氷、夏遊び。終盤、帰り道で彼女がこぼす。「……寒い」。砂時計が反転する。
EPISODE 17
体調悪化。地球の病院へ連れて行けないことで揉める。少年は母の死をフラッシュバックし、「僕が無理させた」と崩れる。幼なじみが、小児科医の父に助けを求める。
EPISODE 18
母星が見つからない。技術担当が、初めて自分以外の大人を頼る。返ってきたのは一行だけだった。「誤差たちは、どこを見ている? 目線を追え」。摂動の分布から、母星の位置が特定される。
EPISODE 19
幼なじみが、少年が少女に惹かれていることを決定的に理解する。距離ではなく、方向の問題だと悟る。元サッカー部と並んで、黙る。「……あいつ、いい顔するようになったよね」。
EPISODE 20
出発前日の水族館。母星を思わせる青い空間。「帰りたいよ。でも、離れたくない」。巨大なエイがカメラ前を横切る。
EPISODE 21
宇宙船の修理と座標特定が完了する。ところがAIが告げる。「有人航行時、自律操縦は許可されていません」。少女は体力的に操縦できない。少年は言う。「操縦って、今から覚えられる?」
EPISODE 22
出発の日。父のMLI。幼なじみの安納芋。「ちゃんと返してね」「私を?」「あいつを」。地上に三人、飛ぶのが二人。掛け声を交わし、本物の宇宙船が空へ上がる。
EPISODE 23
通信途絶。砕けた衛星の雨。左舷エンジン低下。背後で恒星が崩れていく。少年は初めて、完全に自分の判断で飛び続ける。「怖い?」「怖いよ」「それでも行くの?」「君と行く」。
EPISODE 24
母星へ到着。少女が泣く。安堵か、喪失か、その両方か。燃料補給の数字が、そのまま別れの時刻になる。少年は一人で地球へ向かう。「地球帰還航路を設定します」「……頼む」。